いちじくのカロリーはどれくらい?
いちじくは独特のプチプチとした食感とやさしい甘さが特徴の果物です。見た目も鮮やかで、生食だけでなく様々な料理にも使われます。まずは、基本となる生のいちじく100gあたりのカロリーについて見ていきましょう。
食品成分表によると、いちじく100gあたりの栄養成分は次の通りです。
栄養素 | 含有量(100gあたり) |
---|---|
エネルギー | 54kcal |
水分 | 84.6g |
たんぱく質 | 0.6g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 14.3g |
食物繊維 | 1.9g |
いちじくは果物の中でもカロリーは控えめな部類に入り、例えば同じく身近なりんご(約54kcal/100g)とほぼ同等のカロリー量です。決して高カロリーな果物ではないため、毎日の健康的なおやつとしても適しています。
いちじく1個あたりのカロリーは?
いちじくは大きさにばらつきがありますが、一般的な中サイズのいちじく1個の重さは約90gです。ただし、皮や果柄など食べられない部分もあるため、可食部は約68gと見積もられています。
これをもとに計算すると、1個あたりのカロリーは54kcal×0.68=約38kcalになります。
つまり、1個食べてもカロリー摂取はそれほど多くなく、カロリーコントロール中でも安心して取り入れられる果物の一つです。
いちじくの糖質はどのくらい?
糖質は一般的に、炭水化物量から食物繊維量を差し引いて算出します。これは人の消化吸収に影響を与える成分として糖質は重要視されているためです。
いちじく100gあたりの糖質量は、
炭水化物14.3g − 食物繊維1.9g = 12.4g です。
これは果物の中では中程度の糖質量であり、比較としてほかの果物の糖質を見てみると以下のような数値になります。
果物 | 糖質量(100gあたり) |
---|---|
りんご | 13g |
いちご | 7.2g |
バナナ | 21.4g |
1個(可食部68g)あたりで考えると、いちじくの糖質量は約8.4gであり、果物の標準的な糖質量と比較しても極端に高いわけではありません。糖質を気にしている方も適量であれば問題ないでしょう。
ドライいちじくのカロリーはどのくらい?
生のいちじくとは異なり、ドライいちじくは水分が大幅に減少する分、カロリーや糖質が凝縮されます。
ドライいちじく100gあたりの栄養成分は以下の通りです。
栄養素 | 含有量(100gあたり) |
---|---|
エネルギー | 292kcal |
水分 | 16.9g |
たんぱく質 | 4.0g |
脂質 | 0.6g |
炭水化物 | 76.1g |
食物繊維 | 10.9g |
ドライいちじく100gあたりのカロリーは292kcalと生のいちじくの約5倍半に相当します。非常に高カロリーであるため、ダイエット中の方は特に摂取量に注意が必要です。
ドライいちじく1個あたりのカロリーと糖質
ドライいちじくの1個あたりの重さは約7gとなります。これを踏まえて計算すると、
カロリー:292kcal×0.07 = 約20kcal
糖質:炭水化物76.1g−食物繊維10.9g = 65.2g(100gあたり)
糖質1個あたり:65.2g×0.07 = 約4.6g
となります。1個食べるだけで生のいちじくの半分ほどの糖質量を摂取することになるため、糖質制限中の方は控えめにした方が良いでしょう。
ドライいちじくの食物繊維と健康効果
ドライいちじくは食物繊維が豊富で、100gあたり約10.9g含まれています。これは腸内環境を整え、便秘改善に役立つとされる栄養素です。このため、便秘が気になる方や腸の健康を意識する方には適度な摂取がすすめられます。ただし高カロリー・高糖質であることも覚えておきましょう。
いちじくのカロリー・糖質まとめ
いちじくは生の状態なら比較的低カロリーで糖質も適度ですが、ドライいちじくは乾燥によりカロリーと糖質が大幅に増加します。
種類 | カロリー(kcal) | 糖質(g) |
---|---|---|
いちじく(100g) | 54 | 12.4 |
いちじく1個(約68g可食部) | 38 | 8.4 |
ドライいちじく(100g) | 292 | 65.2 |
ドライいちじく1個(約7g) | 20 | 4.6 |
健康的にいちじくを楽しみたい方は、生のものを適量取り入れることをおすすめします。ドライいちじくは食物繊維が豊富ですが、食べ過ぎによるカロリーオーバーや糖質過多に注意が必要です。
ダイエットや糖質制限中のいちじくの食べ方
・生のいちじくは、カロリー・糖質ともに控えめでおやつやデザートとして適しています。1日1個程度を目安にしましょう。
・ドライいちじくは少量で満足感が得られますが、糖質が非常に高いので、間食や料理のアクセント程度に使用するのが望ましいです。
・果物の糖質はエネルギー源としても有効ですが、糖質制限の度合いに応じて量を調整してください。
いちじくは美味しく栄養も豊富な果物ですが、健康的に楽しむためにカロリーや糖質を意識した調整が大切です。食べ過ぎに注意しつつ、旬の味と栄養をバランスよく取り入れましょう。